さっちゃん日記 (6) イエグモ事件

こんにちは。さっちゃんです。


今年の夏は、

ことのほか暑く、

ただでさえ夏バテする要素満載なのに、

屋外で活動することが多くて、

熱中症の一歩手前ぐらいの状態になり、

フラフラしながら帰宅。

もうろうとする頭で、

押入の扉を開け、

布団を出そうとしたその瞬間、

黒光りする物体がさわ~と腕伝いに上ってきて・・・


きゃーーーーー!!!!!
ク、クモだあ!!!!!


もうね、

今年で一番、びっくりした。

いえ、

クモは見慣れてますから、いいんですが、

デカイのよ、

余裕で私の手のひらを思いっきり拡げたくらいのデカさだった。


しかも、このクモさん、

私の腕をさわ~っと這う時に、

糸を出していったのよ、ごていねいに・・・


あの、

ネチ~とまとわりつく感触、

しばらく忘れられません。


当然、

クモがいるとなったら、

おちおち寝られないじゃないですか、


「今すぐ、このクモ、追い出して!」


そう同居人に言いました。

が、なんと!


「それはできない」


と言って、

私にコンコンと説教を始めた。


「このクモは、僕達がこの家に越してくる前からここに住んでるんだよ(ってクモに聞いたのか?)。だから、どっちかっていうと、キミがクモに驚いたというより、クモの方が驚いたと思うよ。かわいそうに、せっかく寝てたのに起こしちゃって。それに、イエグモは益虫だから、ゴキブリとか食べてくれるんだよ。ゼッタイ、イエグモは必要だよ」


いえ、

私はイエグモを殺せと言ってるわけじゃないんです、

私の布団の中で寝たり、

私の腕をさわ~と這ったりしないで、

ちゃ~んと住み分けしてくれればそれでもう・・・



さっちゃんでした。